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「眠れない」「食欲がない」「一日中気分が落ち込んでいる」「何をしても楽しめない」といったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。
脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。
そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
薬による治療のほかに、認知行動療法(CBT)も、うつ病に効果が高いことがわかってきています。
早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。

 

うつ病の特徴

気分が沈んでいる(抑うつ気分)

「ゆううつだ」「将来に何の望みもない」「落ち込んでいる」「悲しい」など、思い悩んでいる状態です。本人の言葉や表情、憔悴した雰囲気が見られるので、周囲の人が気づく場合があります。こうした症状は午前中にひどいことが多く、午後から夕方にかけては症状が軽くなることがあります。

食欲の変化、体重の増減

うつ病では食欲が低下が多くみられます。しかし「何か食べないといけない」という思いから、無理やり食べていることもあります。
また反対に、甘い物ばかり欲しがったり、過食にはしる人も見られます。

眠れない、眠りが浅く夜中に何度も目覚める

不眠もうつ病の症状として多くあげられます。寝付きが悪くなり、夜中や早朝に目が覚め、十分に休養がとれません。特に、起きるつもりではない早朝に目が覚め、そのあと眠れないことが頻繁にあります(早朝覚醒)。体が休まらないのですぐに起き上がることもできず、ベッドからなかなか出られません。
人によっては反対に、夜の睡眠が極端に長い、あるいは日中も寝てばかりで昼夜逆転してしまう症状を起こす場合もあります。いずれにせよ、規則正しい食事と睡眠ができなくなり、動くためのエネルギーがどんどん低下してしまいます。

集中力がない、物事を決められなくなる

注意力が散漫になり、集中力が低下します。仕事や勉強、家事が思うように進まなかったり、できなくなったりします。集中できないため仕事で小さなミスが重なってしまい、落ち込んでしまいます。また、少しのことでも考え込んでしまうため、何も決められなくなることがあります。例えば、「夕食の買い物にスーパーへ出かけたが、何を買うか悩み、結局何も買えずに帰宅してしまって夕食の準備ができない」というようなことです。 いずれにせよ、「何もできない」と悲観的になってしまい、責任感から会社を辞めてしまったり離婚を考えたりしてしまうこともあるため、回りの配慮も不可欠です。

強い罪責感を抱く

特に理由もなく過剰に自分を責めたり、誰も気にとめていないような些細なことを思い出してはくよくよ悩んでしまうことがあります。
また、必要のないことまで自分の責任のように感じてしまい、「自分は要らない人間だ」と強く思うようになったりします。

物事への興味や喜びを感じなくなる

これまで楽しかったはずの物事に対し、関心や欲求が著しく低下します。
「何をしても面白く感じない」「人と話すのがおっくう」「毎朝読んでいた新聞を読む気になれない」「ドラマや映画を見ても感動しない、見る気になれない」など、周りから見ると、まるで人が変わってしまったようになります。何かをしようという気が起きず、次第に自分の世界に引きこもるようになってしまいます。

動作や話し方が遅くなったり早くなったりする

周囲からはっきり見て分かるくらいに、体の動きが遅くなったり、口数が減り、声も小さくなったりします。
日常的な動作にさえ時間がかかってしまい、本人は何とかしようと焦るものの上手くいかず、たいへん苦しんでいることが多いのです。
また反対に、強く不安を感じるためにじっとしていられず、落ち着きなく体を動かすようなこともあります(焦燥感)。表面的には元気に見えてしまうので、周囲はうつ病だと気付きにくいことがあります。

この世から消えてしまいたいと思うようになる(自殺願望)

生きていることがつらく、死んでしまった方がましだと考えてしまう症状です。うつ病で最も気をつけなければならない症状です。 一般的に、気分が沈みきって何もする気力がない状態では、自殺をする気力もありません。しかし、少し症状が良くななり体を動かせるようになると、死にたいという感情が湧けばすぐに実行に移してしまおうとするのです。 うつ病経過中にこうした気持ちが繰り返し患者さんの心の中に湧いてくることがあります。自殺したい気持ちが非常に強いときは、入院して経過を観察することもあります。

*ご家族のみの相談も可能です。事前にご相談ください。