OT室便り ~ 癒されました ~ 

こんにちは

作業療法士のKです😊

朝晩はすっかり涼しくなり、過ごしやすい季節になりましたね

10/2は中秋の名月ということもあり、秋めいてきました🍁

 

秋といえば、よく「○○の秋」といいますが、皆さんはどんな秋を思い描きますか?

食いしん坊の私は、もちろん「食欲の秋」です🍡

秋に限らず春夏秋冬、1年中ですけど(笑)

 

さて、作業療法では手工芸を行っており、毎日が「芸術の秋」になっています。

本日は書道に取り組んだAさん(仮名)の作品をご紹介します✨

 

Aさんは時折精神疾患による症状が増し、怒りっぽくなること😠や、泣き出してしまう😭等、感情の起伏が激しくなってしまい、被害的な思い込み😩が現れてしまう方です。

普段はネット手芸(キャンバス手芸ともいわれています)に取り組んでいるのですが、本日は調子が悪い様子であり、OT参加後から「まずい食事を食べさせられた」と不満を言い始めたかと思ったら、突然涙を流し、「絵を描かせて~」と泣き始めました。スタッフが話を聞いていると、今度は「書道をやりたい」と気持ちが変わりました。

精神症状が強く現れている場合、集中力や注意力に欠け道具の管理が難しくなることや、周囲のメンバーの方への影響、等を配慮し、作業療法はお休みしていただくことがあります。

しかし、Aさんは話をしていると少しずつ落ち着いてきたようでしたので、書道に取り組むことにしました。

その作品がこちら👇

    

   

 

 

 

 

一字一字丁寧に、ゆっくりと書いていました。書に添えられているイラストもとてもかわいらしいですね。

家族や周りの方をとても大切に想い、感謝を忘れず、勉強熱心で、愛があるという、Aさんの内面がよく出ている作品になったと思います。「その時 時は金なり」という名言も飛び出しましたね!

本当はもう1枚あったのですが、ご自身の部屋に飾りたいとのことで持ち帰られました。

その作品には

『パパ ママ うんでくれてありがとう』と書かれており、花の絵が添えられていました🌼

 

OT時間が終わるころには、Aさんの表情はにこやかであり、笑顔が多く見られていました。

このように、作業を通して、患者さんが精神症状にとらわれず楽しんで取り組んでいる姿を見ると、作業療法士で良かったな、と思います。

そして、AさんがOTスタッフに向け書いてくれた書もありました。

それがこちら👇

 

これを見たとき、本当に嬉しく思いました💖

少しでも、患者さんのお役に立てているのかな、と自信にもなりました💖

そして、患者さんから元気と癒しをもらえた時間でした( ˘͈ ᵕ ˘͈ )♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年10月02日  カテゴリー: スタッフブログ

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